【プロローグ】そして、約束の日が来た
UVERcup第3回、決戦当日。
この日のために、僕は自分自身と向き合い、トレーニングを積み重ねてきました。 これは、誰かに勝つための戦いではない。ただひたすらに、
過去の自分を超えるための、自分自身との約束。
雨が降ったり止んだりする不安定な空の下、僕の最後の挑戦が、今、始まります。
第1章:【レース前】静かなる準備と、奇跡の始まり
レースは、スタートの号砲が鳴るずっと前から始まっています。僕が最も神経を使ったのは「食事」でした。
- マラソンレース当日の朝食は、どうすればいいですか?
最も重要なのは「消化」です。
スタートの2〜3時間前までには、おにぎりや卵など、自分が食べ慣れた消化の良い食事を終えるのが理想です。
その後は、エネルギーゼリーなどで補給し、内臓に負担をかけない状態を作ります。
僕もその戦略に則り、おにぎり3つ、ゆで卵2つ、ナッツ、プロテインバーを数時間かけて少しずつ摂取し、
スタート2時間前には固形物の摂取を完了。
直前はゼリー飲料でエネルギーをチャージしました。
スタート前、雨は強まり、一時は中止すらよぎるほどでした。
しかし、奇跡が起こります。スタート時刻が近づくにつれ、雨はほぼ止み、走るには全く問題ないコンディションに。
まるで、この日のために祈りを捧げてきたTAKUYA∞さんはじめ、全てのcrew(ファン)の想いが、
天に通じたかのようでした。

第2章:【レース中】アドレナリンと、理性の狭間で
スタートの号砲と共に、数千のランナーが一斉に前進する。
この大会特有の熱気、大音量で流れるUVERworldの音楽。それらが僕の心拍数とアドレナリンを否応なく引き上げます。
【1周目:コースの解読と、呼吸の制御】
今回のコースは2.5kmを4周する新しいもの。
道幅の狭さ、段差、デコボコ道…。決して楽なコースではありません。
しかし、それこそが、どんな環境でも祈りながら進む「PRAYING RUN」の精神を試されているようで、
僕は少し楽しくなっていました。
僕が最も意識したのは、スタート直後の呼吸の乱れ。
ここで流れに飲まれてオーバーペースにならないよう、呼吸を深く、抑える意識を持ったことが功を奏し、
比較的楽に最初の流れに乗ることができました。

【2〜3周目:仲間と音楽が、僕を押してくれた】
課題だった初動のペースも良く、状態は万全。
あとは、このペースを維持できるか。 共に走るランナーたちの息遣い、そして背中を押してくれる音楽。
いつもなら少し力を抜いてしまうような苦しい局面でも、「ここで踏ん張れ!」と、
見えない力が僕の足を前へ、前へと運んでくれました。
- 第一に:
怪我と病気をしないこと。
今回参加できなかったランナーの想いも繋げるために。
そして、これが僕のランニング人生のゴールではないから。- 第二に:
油断せず、やりきること。
呼吸を抑えるなどのレースでの意識。
この二つを、僕は常に胸に刻んで走っていました。
【最終周:”意地”だけで進んだ、最後の2.5km】
しかし、3周目を終える頃、僕の体に異変が起きます。 肺が、限界を迎えたのです。
呼吸をしても楽にならず、横腹が痛み出す。
まだだ…!足は動く。呼吸にだけ集中しろ。立て直せ…!
もう、何も考えられない。 ただ、あのアーチをくぐるまでは、絶対に止まらない。
その”意地”だけで、僕はゴールラインを駆け抜けました。

第3章:【レース後】やりきった、その先に見えたもの
ウォッチの距離が少し足りていなかったので、ゆっくりとダウンジョグをしながら、僕はこみ上げてくる感動を噛み締めていました。
「やりきったんだな…」
ゼッケンと交換で受け取ったメダルが、ずしりと重い。 バキバキに痛む足が、心地よい。小雨とUVERworldの音楽が、世界をこんなにも美しく感じさせてくれる。
この大会に参加できたこと、開催し、継続してくれた全ての人に、心から感謝したい。 ありがとうございました。
準備してきた成果もあって状態は良く+大会の雰囲気で力を貰い、
それが相乗効果を生み、自分の力を出し切れたことが良かったと思います。

自己記録更新:37分22秒⇒36分21秒:2025年10月19日
【僕の得た、本当の”報酬”】
今回の挑戦でログを残し続けたことは、僕に新しい「責任感」を教えてくれました。
それは、家族を養う責任や、プロジェクトを完遂する責任とは、比べ物にならないほど小さなものかもしれません。 しかし、「自分の記録に挑む」という責任もまた、ゴールが見えない不安と、達成した時の偉大さがある。
この大会という「ゴール」があるから、僕は走り続けられる。
そして、ゴールした瞬間から、次の挑戦への「基盤」作りがまた始まる。 「継続」という言葉の本当の重さを、僕は改めて知りました。
上手くいかないことだらけの人生だけど、この経験を糧に、また明日から歩き出そう。 いつまでも更新し続けるUVERworldのように、僕も「Day 1」の精神で、かっこいい存在になれるように。
本当に、UVERworldは最高にカッコいい。
僕の挑戦は、まだまだ続きます。
僕の挑戦の全記録
今回でUVERcup第3回への挑戦記は一区切りとなりますが、僕の物語はこれからも続きます。 これまでの激闘の記録は、以下の「基盤記事」に全てまとめています。この挑戦の軌跡を、ぜひご覧ください。






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