「準備体操? 面倒だな…」
「ケア体操? 時間ないし、また今度でいいや」
ランニングウェアに着替え、ドアノブに手をかけた瞬間、あなたの頭をよぎるその「本音」。 痛いほど、わかります。
こんにちは。Tomoyaです。
何を隠そう、私自身「体操なんて、ちょっとダサいな」とすら感じ、
その時間を惜しんでいた時期がありました。
だって正直、体操があってもなくても、
走りの感覚ってそんなに違和感なくないですか?
その通りなんです。恐ろしいことに、『違和感がない』。。。
だからタチが悪い。私もそう思っていました。
…あの日、冬の路上で足を痛めるまでは。
この記事では、なぜ私が「違和感がなくても」ランニング前後に必ず体操を入れるのか、その理由を私の「苦い失敗談」と共にお話しします。
私が足を痛めた「たった10分」の油断
私は今でこそ、 「軽い準備体操 → ランニング → ケア体操」 この流れを一つの「パッケージ」として絶対に欠かしません。
なぜなら、この「たった10分、されど10分」を抜くことで、未来の自分が被るリスクの大きさを、身をもって知ってしまったからです。
あれは、凍えるような冬の日でした。 「寒いから早く走って体を温めよう」。その一心で、いつもなら入念に行うはずの準備体操を「さらっと」済ませて走り出してしまったのです。
体はまだスタンバイモードに切り替わっていない。 それなのに、早く温まりたいがために、無意識に「出力(ペース)」を上げてしまう。
——その時でした。 足に、今まで感じたことのない鋭い痛みが走りました。
準備体操を「した」にもかかわらず、痛めた。
いや、違います。
「体を温める」という準備体操の“目的”を果たさず、ただの「儀式」として「さらっと」済ませたから、痛めたのです。
それ以降、私は決めました。
ラン前の準備体操は、「少し体が温かさを感じるレベル」になるまで入念に行う、と。


なぜ「ラン後」も体操が必要なのか?
「準備体操は分かった。でも、走り終わった後も必要なの?」
はい、絶対に必要です。
理由は、ランニングというスポーツの「特性」にあります
ランニングは、「同じ動作をひたすら繰り返す」スポーツです。
体は賢いので、徐々にその動作に最適化され、使う部分は効率化されていきます。 それはつまり、「同じ関節の角度」「同じ筋肉」ばかりが使われ、それ以外の動きが「苦手」になっていくということ。
- スムーズに走る動作は得意。
- しかし、それ以外の柔軟な動作(ひねる、深く曲げるなど)をしようとすると、違和感や痛みが出やすくなる。
この「偏り」をリセットし、体本来の柔軟性を保つために、ケア体操が必要なのです。
ケア体操は「ゴールデンタイム」に行う
そして、ケア体操には絶好のタイミングがあります。 それが「ランニング直後」です。
この利点を最大限に活かし、偏った体をリセットするために、私は走った直後も必ず全身の体操を行って終わります。
継続の鍵は「体操で始まり、体操で終わる」
かつては「ダサい」「恥ずかしい」とすら感じていた自分が、今では恥ずかしくなります。
学生の時に叩き込まれた「ラジオ体操」がいかに合理的で、重要だったのかを、今さらになって実感している気分です。
ランニングを継続する上で、一番大切なこと。
それは「速く走る才能」や「強い意志」ではありません。 たった一つ、
「怪我をしないこと、病気をしないこと」です。
この「体操で始まり、体操で終わる」という意識。
これこそが、私が今も走り続けられている、何よりの理由だと確信しています。
あなたのランニングライフを、一過性の「イベント」ではなく、長期的な「習慣」にするために。
今日から、その「たった10分」を未来の自分へ投資してみませんか?
驚くほど、あなたのランニングは「まとまりのある時間」に変わっていくはずです。





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