継続中:569日.2025.12.19

「ただ足を動かしているだけ」になっていませんか?習慣化という名の“停滞”と、限りある時間の使い方

習慣化のイラストとそれに対するトラップと時間の大事さを問う。ランナーのイラスト。時間の確保、

毎日、決まった時間に、決まったコースを走る。

ランニングが「歯磨き」のように生活の一部になり、苦もなく走り出せるようになったあなた。

それは素晴らしい成果であり、努力の結晶です。

しかし、あえて厳しいことを聞きます。

そのランニング中、あなたは「思考」していますか?

それとも、自動操縦(オートパイロット)で、ただ時間が過ぎるのを待っていますか?

Tomoya

こんにちは。Tomoyaです。 継続は力なり。
しかし、継続が生む「慣れ」は、時に私たちの成長を止めるブレーキになります。

忙しい日々の中で、せっかく確保した「ランニング」という貴重な時間。

それを「ただの作業」にしてしまうのは、あまりにももったいない

今日は、慣れが生じてきたランナーが陥る「習慣化のトラップ」と、そこから抜け出し、再び成長軌道に乗るための「時間の向き合い方」についてお話しします。


目次

1. 脳は「サボる」ために習慣化する

なぜ、毎日走っているのに、ある一定のレベルからタイムが伸びなくなるのでしょうか?

なぜ、あんなに新鮮だった景色が、何も感じない背景になってしまうのでしょうか?

それは、私たちの脳の生存戦略によるものです。

心理学の罠:OKプラトー(OK Plateau)

人間は新しいスキルを学ぶ時、最初は集中して急速に成長します。

しかし、ある程度「こなせる(OKな)」レベルに達すると、脳はエネルギーを節約するために「自動化」モードに切り替えます。

これ以降、「ただ繰り返すだけ」では、どれだけ時間をかけてもスキルは向上しません。

これを「OKプラトー(高原現象)」と呼びます。

「毎日走っているから大丈夫」 そう思って安心している間に、
あなたの体と脳は「いかに楽をして、エネルギーを使わずに走るか」という省エネモード(=成長停止)に最適化されてしまっている可能性があるのです。


2. 時間は「有限」。その30分をどう使う?

私たちの時間は、どうあがいても有限です。

仕事、家事、睡眠…。24時間という限られたパイの中から、

あなたは意志の力を使って「ランニングの時間」を切り出しているはずです。

その貴重な時間を、「昨日の繰り返し」で消費してしまうのか。

それとも、「未来への投資」として使うのか。

慣れたランナー

でも、毎日毎日、全力で集中して走るなんて無理だよ。
疲れて続かなくなっちゃう…

Tomoya

その通りです。
起きてから寝るまで、すべての行動を意識的に行うなんて、
どんな超人でも不可能です。だからこそ、『メリハリ』が必要なんです。

毎日、張り詰める必要はありません。

普段の動きから違うことをするのは、脳にとってストレス(負荷)だからです。

しかし、「このまま慣れで終わらせたくない」「次のステップに行きたい」という種火が心にあるのなら、やり方を変える必要があります。


3. 「慣れ」を壊す、意図的なアクション

では、どうすれば「OKプラトー」を打破し、時間を濃密にできるのか?

それは、自動化された動きに、あえて「異物(意識)」を混入させることです。

私は、以下のことを「ふと気がついた時」や「週に1回のポイント練習」として取り入れています。

フォームの再確認:

あえて着地の位置や、腕振りの角度を数センチ変えてみる。

「こっちの方が楽か?」と体に問いかける。

呼吸の制御:

無意識の呼吸をやめ、「4歩で吸って、4歩で吐く」など、意図的にリズムをコントロールしてみる。

呼吸については動きと呼吸を非同期にすることで楽になる事への気づきがありました。

ペースの変化:

いつものコースの、あの電柱から次の角までだけ、スピードを上げてみる。

坂道を取り入れる事で力をつけるきっかけを得ました。

こうして「意識的に」動くと、今まで気づかなかった発見があります。

「あ、実は右足がうまく使えていなかったな」

「呼吸を深くしたら、もっと楽に走れた」

この「気づき」こそが、成長です。

ただ漫然と1時間走るより、意識を研ぎ澄ませた10分の方が、成長密度が高いことさえあります。


4. せっかく確保した時間だからこそ

ランニングができる環境、健康な体、そして確保できた時間。

これらは当たり前ではありません。

せっかく継続して体力がつき、次のステップアップへの道が開けているのに、

そこへ向かわず「慣れ」の中で停滞してしまうのは、やはりもどかしいものです。

今日、この記事を読んだあなたへ

次のランニングで、たった5分でいいので、試してみてください。

「いつものランニング」を疑い、自分の呼吸、足の裏の感覚、腕の振りに、
全神経をフォーカスしてみてください。

「時間を大事にする」とは、スケジュールを詰め込むことではありません。
その瞬間の自分に、誠実に向き合うことです

慣れ親しんだその動きの中に、まだ見ぬ「強さ」へのヒントが隠されているはずです。

自動操縦のスイッチを切って、あなたの意志で、その一歩を踏み出しましょう。

習慣化のイラストとそれに対するトラップと時間の大事さを問う。ランナーのイラスト。時間の確保、

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