ランニングの呼吸法について調べると、
「鼻から吸って口から吐く」や、最近では「完全鼻呼吸ラン」を推奨する声も耳にします。
健康面や加湿効果など、鼻呼吸にメリットがあるのは事実でしょう。
しかし、私はあえてランナーの皆さんに提言したい。
「ランニングにおいて、鼻呼吸はおススメしません。口呼吸こそが基本であり、最適解です。と
こんにちは。Tomoyaです。
これは私の個人的な見解ですが、実際に走り込み、試行錯誤した結果、
「口呼吸」こそが最も自然で、理にかなっているという結論に至りました。
なぜ鼻ではダメなのか?
どうすれば「口呼吸」のパフォーマンスを最大化できるのか?
今日は、私の考える「気道確保の理論」についてお話しします。
1. 「ストロー」で吸うか、「土管」で吸うか
まず、物理的な空気の通り道の話をしましょう。
鼻呼吸と口呼吸の決定的な違いは、「空気の入る量(キャパシティ)」と「抵抗」です。
| 特徴 | 👃 鼻呼吸 | 👄 口呼吸 |
| 通気量 | 小(限界がある) | 大(制限がない) |
| 抵抗 | 大(狭い・フィルターあり) | 小(ダイレクト) |
| イメージ | ストローで吸う感覚 | 太い土管で吸う感覚 |
| 適正 | 軽いジョグ・日常生活 | ランニング・高強度運動 |
ランニングは、大量の酸素を消費する運動です。
それなのに、わざわざフィルター機能があり、穴の小さい「鼻」を通して空気を吸うのは、
まるで細いストローで必死に空気を吸おうとしているようなものです。
「鼻での呼吸だと制限がかかるし、物足りない」
私がそう感じるのは、単純に酸素供給が追いついていないからです。
リラックスして長く走るためには、
抵抗なく大量の空気を出し入れできる「口」を使うのが、最も自然な選択ではないでしょうか。
2. 目標は「口と肺を直結させる」こと
私がランニング中に目指しているのは、
「口の入り口から肺までを、障害物のない一本のパイプにする」ことです。
「一本のパイプ」理論
- 入口: 開いた口
- 通路: 障害物(舌・唾液)のない気道
- 終点: 酸素を求める肺
ここが一直線に繋がり、空気の摩擦ゼロで出し入れできた時、ランニングに「一体感」が生まれます。
「呼吸が苦しい」というストレスが減り、その分だけ足の動きに集中できる。
これが口呼吸の最大のメリットです。
私は、肺で呼吸しているイメージをもって行っています。
3. 「顎を引く」ことで、舌という障害物を消す
しかし、口呼吸にも敵がいます。
それは、気道を邪魔する障害物、すなわち「舌(ベロ)」や「唾液」、「ゲップ」です。
これらが気道を塞ぐと、呼吸のリズムが乱れ、一気に苦しくなります。
そこで私が実践している重要なテクニックが、「顎(あご)を引く」ことです。
フォーム解説:なぜ顎を引くのか?
苦しいと顔が上を向きがちですが、こうなると舌の根元が落ち込みやすくなり、気道が不安定になります。
首筋が真っ直ぐになり、舌の位置が固定されます。
舌が暴れず、気道が確保され、「一本のパイプ」が完成します。
「顎を引く」ことは、単にフォームを良くするだけでなく、
「呼吸の通り道を確保するためのスイッチ」なのです。
唾液のために口腔内を清潔に保つ意識や
ランニング前には食事を避ける意識を持っています。
4. 鼻呼吸の出番は「サポート」だけ
「じゃあ、鼻は全く使わないの?」
と言われれば、そうではありません。
私にとって鼻呼吸はあくまで「サブタンク(補助)」です。
- 口だけでは酸素が足りない時: 補助的に鼻からも吸う。
- リズムが乱れた時: 鼻からゆっくり吸って、リラックスを取り戻す。
メインエンジンはあくまで「口」。
鼻呼吸だけで走ろうとすると、酸素不足で鼻の穴が広がるような不快感(鼻が大きくなる感じ)があり、集中力が削がれます。
もちろん鼻も貴重な戦力です!
まとめ:酸素を目一杯取り込む「自由」を選ぼう
もちろん、「鼻呼吸が良い」という意見を否定するつもりはありません。
しかし、ランニングという「酸素を大量に欲する時間」において、
わざわざ狭い通り道を選ぶ必要があるのでしょうか?
私の結論:口呼吸のススメ
- 効率: 口呼吸は「土管」。圧倒的に多くの酸素を取り込める。
- コツ: 「顎を引く」ことで舌を固定し、肺までの直通ルートを作る。
- 感覚: 制限のない呼吸は、ランニングとの一体感を生む。
「鼻呼吸にしなきゃ」という固定観念で、息苦しさを感じているなら。
一度、その制限を外して、口で目一杯、外の空気を吸い込んでみてください。
きっと、今までよりもリラックスして、力強く走れる自分に気づくはずです。






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