継続中:523日.2025.11.4

なぜ「あの日の最高」は維持できないのか?大会後の虚無感と、私が向き合う「新たな基盤」という難問

大会後の壁での難問をイメージした。階段を駆け上がるランナーがうっすら見える階段に対して実在するものなのか葛藤している様子。

あれほどまでに研ぎ澄まされていた感覚が、嘘のように鈍っていく。

大会が終わり、張り詰めていた糸が切れた途端、明らかに体の「状態」が落ちている。
あなたにも、そんな経験はありませんか?

レースで使い込んだシューズ、あるいは完走メダルが机に置かれているような、「祭りの後」を感じさせる少し寂しげな写真
レースで使い込んだシューズ、あるいは完走メダルが机に置かれているような、「祭りの後」を感じさせる少し寂しげな写真
Tomoya

こんにちは。Tomoyaです。 つい先日まで、食事に気を使い、トレーニングの質を高め、体は日に日に仕上がっていく。
明確な「目的」があるからか、不思議と力が湧いてくる感覚がありました。

しかし、ゴールテープを切った瞬間、その「目的」は達成され、消えてしまう

これは、よく言われる「燃え尽き症候群」なのでしょうか?


目次

これは「燃え尽き」ではなく「喪失」だ

悩むランナー

燃え尽き症候群って、もう走るのが嫌になっちゃうことだと思ってた…。走りたい気持ちはあるのに、体がついてこない感じ…

Tomoya

その感覚、痛いほどわかります。私も、走ることから離れたいわけじゃない。
ただ、あの『最高の状態』が失われていくことに、強い焦りと虚しさを感じているんです。

これは、生活の「力の入れ具合」の変化。

そして、この虚無感を埋める最も簡単な方法は、矢継ぎ早に「次の目的(レース)」を入れることでしょう。

人間は、目的を持つことで成長を実感し、それが楽しくて次の目的を設定する…という「好循環」で活力を生み出す生き物です。

しかし、私はあえて、その「簡単な答え」から目をそらし、一つの難問に向き合ってみたいと思います。

問い

「目的(=大会)」がなくても、あの最高の状態を維持し続けることはできるのか?

この問いは、次の目標に向かうことより、遥かに難しい、と私は感じています。

なぜ、そこまでして「状態」を維持したいのか?

「別にいいじゃないか、少し休めば」
「趣味なんだから、目的がないなら楽に走ればいい」

そんな声が聞こえてきそうです。 もちろん、それも正しい。

しかし、私が「状態の維持」にこだわるのには、明確な理由があります。

それは、「自身の基盤(デフォルト)を作り直すこと」に繋がっていると考えるからです。

例え

「基礎問題」と「応用問題」 何の準備もしていない状態から、いきなり「応用問題(=レース本番)」を解くのは至難の業です。

しかし、日頃から「基礎問題(=高いレベルでの状態維持)」を解く習慣がついていれば、時間はかかっても、必ず応用問題は解ける。

私にとってランニングとは、「いつでも動ける体力の基盤」を作り、維持する行為。

それが何歳になったとしても、高い基盤さえあれば、また別の大会に出ることも、新しいスポーツに挑戦することも可能になると信じているのです。


私が向き合う「真の難問」

そして、このテーマの最も奥深く、難しいポイントがこれです。

大会に向けて作り上げた「あの最高の状態」を、

一過性のものとせず、自分の「新たな基盤(デフォルト)」として定着させ、維持できるのか?

これこそが、私が今、実験している最大のテーマです。

それは、準備期間中に徹底していた食事、トレーニング、ストレッチ、走る前後のケア…そのすべてを「日常」として継続する、ということです。

普段の食事(レース前に食べていたような健康的なもの)での鍋や炊き込みご飯、納豆、豆腐の実際の写真。
普段の食事(レース前に食べていたような健康的なもの)での鍋や炊き込みご飯、納豆、豆腐の実際の写真。

「一般人」の壁と、私のささやかな実験

しかし、言うは易し。 私たちはプロのアスリートではありません。

仕事、趣味、家事、育児…限られた時間(リソース)の中で、どこまでストイックな生活を「デフォルト」にできるのか。

準備期間中だから、とリソースを全振りできた生活を、平時に続けるのは無理が生じます

現実の壁:
  • 時間: ストレッチやケアの時間を毎日確保するのは大変。
  • 効率: レース前ほど効率的に物事を進められない。
  • 精神: 「目的」がないのに、なぜここまで?という葛藤。

そこで私は、すべてを完璧に維持するのではなく、「支障のない範囲」で日常に組み込む実験をしています。

  • 食事: できるだけ準備期間中と同じ内容(高たんぱく・低脂質・良質な炭水化物)を基本にする。
  • トレーニング: 週に一度だけでも、出力を上げて「基盤」に刺激を入れるランニングを行う。
  • ケア(効率化): ストレッチは「それだけ」の時間を取らず、動画鑑賞や音楽を聴く「娯楽」と並行して行い、習慣化する。

あなたはどう「維持」していますか?

この「状態維持」という難問に、明確な答えはまだありません。

これは、私自身の葛藤であり、現在進行形の実験です。

まとめ

「目的」に依存して強くなるのは、ある意味で「簡単」です。
本当に難しいのは、「目的」なき平時において、どれだけ自分の「基盤」を高め、維持し続けられるか。

私は、この地道な「維持」こそが、次のステージへ進むための、最も大事な一歩だと信じています。


最後に、これを読んでくださった「あなた」に問いかけたい。

あなたは、大会が終わった後の「最高の状態」を、どうやって維持していますか?
あるいは、維持することを諦め、何に重きを置いていますか?

もしよろしければ、あなたの工夫や考えを、コメントで教えていただけませんか?


大会後の壁での難問をイメージした。階段を駆け上がるランナーがうっすら見える階段に対して実在するものなのか葛藤している様子。

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