「ハァ、ハァ、ゼェ、ゼェ…」 「1、2、1、2」という足の動きに合わせ、
「スッ、ハッ、スッ、ハッ」と必死に呼吸を同調させようとして、
余計にパニックになった経験はありませんか?
こんにちは。Tomoyaです。
私たちは、ランニングに限らず、普段の生活からあらゆる動きと呼吸を「無意識に同期」させて生きています。
わかる…。呼吸を意識すればするほど、どうやって呼吸してたか忘れる…
その通りです。
それは、あなたの意識が『動き』や『他の注意』に向いた瞬間、
呼吸はバックグラウンドでの『自動処理』にシフトしているから。
でも、ランニングで苦しくなると、この“同期”が牙をむきます。
苦しい時ほど、体はリズムを合わせようと必死になります。
しかし、私はあえて提案したい!
ランニングを楽にする最大のコツは、その「同期」を意図的に「非同期」にすること、
すなわち「分離」させることだと。
なぜ「同期」させると苦しいのか?
ランニングは「1、2、1、2」と同じ動作をひたすら繰り返す、非常に単調な運動です。
だからこそ、体はすぐにその動きを「自動化」しようとします。
問題は、苦しくなった時です。
自動化すべき「足の動き」と、コントロールすべき「呼吸」を、脳が一緒くたに処理しようとして混乱します。 「足の動き」に「呼吸」が引きずられ、結果として浅く、速い、非効率な呼吸(=パニック)に陥るのです。
「分離」が生み出す、圧倒的な「楽」
では、どうするか??
答えは、「自動化できるものは、徹底的に自動化に任せる」ことです。
- 足(動き):
「1、2、1、2」のリズムは、もう「自動操縦」に任せてしまう。
あなたはもう意識しなくていい。
- 肺(呼吸):
自動操縦の「足」とは全く関係なく、あなた自身の「楽なペース」で深く、
ゆっくりと呼吸だけをコントロールする。
「足が速くなっても、呼吸はゆっくり」
「足が疲れてきても、呼吸は深く」
この「非同期」状態を作れた時、あなたは驚くほど冷静になり、無駄な力が抜け、ランニングが「楽」になっていることに気づくはずです。

なぜランニング中にこそ「非同期」にしやすいのか
この「呼吸の非同期化」は、実は他のスポーツよりランニングが圧倒的に練習しやすいと私は感じています。
なぜなら、「動きが単調で、自動化しやすい」からです。
少しお坊さんのような話に聞こえるかもしれませんが。
「整理整頓」や「決まった習慣」を淡々とこなす人が、なぜか冷静で、思考がクリアに見えることはありませんか?
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彼らもまた、「単調な動きの自動化」によって脳のリソースを解放し、「呼吸」や「思考」に集中できる状態を作っているのではないか、と。
ランニングは、まさにこの「動く瞑想(めいそう)」状態を、意図的に作り出せる最高のトレーニングです。
動きを自動化し、呼吸を分離させることで、「きつい」「辛い」といった感情も軽減され、頭で別の思考を巡らせる余裕すら生まれます。
私も、まだ探求の途中
かく言う私も、この「呼吸の非同期化」を完璧にマスターしているわけではありません。 ランニングによって、この「呼吸」というテーマの奥深さに気づかされ、今も探求している最中です。
これは私の重要だと感じている事です。でも難しいーー
「今日はうまく呼吸を分離できたな」という日もあれば、 「気づいたら、足の動きと同期してパニクっていたな」と反省する日もあります。
- 苦しい時ほど、私たちは「足と呼吸」を同期させようとしてパニックになる。
- ランニングは「単調な動き」だからこそ、「自動化」しやすい。
- 「足の動き」は自動操縦に任せ、意識は「呼吸」だけに向ける。
- この「分離(非同期)」こそが、冷静さとリラックスを生む。
しかし、この「呼吸を自分のペースでコントロールする」という意識こそが、継続の鍵であり、自分自身を深く理解する第一歩だと信じています。
この「呼吸を分離する」というコツ。 あなたも、次のランニングで試してみませんか?





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