「なんだか、今日は体が重いな…」
「動きがギクシャクして、走るのがきつい」
長くランニングを続けていると、そんな「原因不明の不調」に陥る朝が必ずあります。
こんにちは。Tomoyaです。
先日、私もそんな朝を迎えました。 どう走ってもしっくりこない。このままペースを落として終わろうか…。
そう思った瞬間、ふと頭の片隅から、ある記憶が蘇りました。
それは、まだ走り始めた頃、自分が意識していた「ある走り方のコツ」でした。
今日は、私を不調から救ってくれた「原点回帰(初心に戻る)」の力と、
過去の自分が今の自分を助けてくれる「メモの魔力」についてお話しします。
1. 動きが劇的に変わった「太もも」への意識
その日、私が思い出した「過去のコツ」。
それは、「太ももを使って走る」ということでした。
藁にもすがる思いで、意識をふくらはぎや足先から「太もも」へ切り替えてみました。
するとどうでしょう。
- バラバラだったフォームが、ガチッと安定した。
- 重かった足が、地面からの反発をもらって力強く前に出始めた。
- 「きつい」という感覚が、「まだいける」という自信に変わった。
嘘のような話ですが、たった一つの意識の変化で、ランニングが「納得感のあるもの」に激変したのです。
なぜ「太もも」だったのか?(再現性の理由)
冷静に考えれば、これは理にかなっています。
- 最大のエンジン:
太もも(大腿四頭筋・ハムストリングス)は、体の中で最も大きな筋肉群です。
- 耐久性:
大きな筋肉は、少々の負荷ではへこたれません。
末端(ふくらはぎ等)の小さな筋肉に頼るより、圧倒的にスタミナがあり、安定感を生み出します。
私は過去にこれを実践し、効果を知っていたはずでした。
それなのに、いつの間にか「すっかり忘れていた」のです。
2. 人間は「大切なこと」すら忘れる生き物
ここからが本題です。
なぜ、こんなに効果的で、再現性のある方法を忘れていたのでしょうか?
それは、「慣れ」と「忘却」のせいだと考えます。
私たちは、流れる時間の中で生きています。
どんなにその時「これはすごい発見だ!」と感動しても、
それが完全に無意識レベルで習慣化されていなければ、
新しい情報の波に飲まれ、記憶の彼方へと消えていきます。
「初心忘るべからず」とは言いますが、
頭の中だけで初心をキープし続けるのは脳の構造上、不可能なのかもしれません。
3. 「メモ」は過去の自分からの救難信号
では、どうすれば必要な時に「原点」に戻れるのか?
そこで最強の武器になるのが、「メモ(記録)」です。
あなたは、日々のランニングでの気づきや、生活での発見をメモに残していますか?
「頭で覚えているから大丈夫」と思っていませんか?
おい! 調子が悪い時は太ももを使えって、
あんなに言ったじゃないか!
ごめん、完全に忘れてた…
もし、私が過去の記録を見返していなければ、あるいはふと思い出していなければ、今回の不調はずっと続いていたかもしれません。
今すぐメモを見返そう、あるいは書き始めよう
メモは、単なる備忘録ではありません。
未来の自分が困った時に助けてくれる「タイムカプセル」であり、攻略本です。
- メモをしている人へ:
たまには、昔のメモを読み返してみてください。
「なんだこれ、当たり前のことじゃん」と笑うかもしれません。
でも、その「当たり前」ができなくなっているから、今スランプに陥っているのかもしれません。
そこに「金言」が眠っています。
- メモをしていない人へ:
今からでも遅くありません。紙でもスマホでも構いません。
「太ももを使うと楽だった」「靴紐をこう結ぶと良かった」…。
どんな些細なことでも残しておきましょう。
まとめ:過去の自分は、意外といいことを言う
- 不調な時こそ、新しいことではなく「昔やっていたこと」を試してみる。
- 過去の自分が見つけた解決策が、今の問題を解決する鍵になる。
- その鍵を無くさないために、「メモ」を残し、時々見返す。
マンネリ化したランニングや、平凡に感じる日常に行き詰まった時。
「再スタート」を切るためのヒントは、
外部の誰かではなく、過去のあなたがすでに持っているかもしれません。
「初心に戻る」。
その強力なリセットボタンを押すために、今日は過去のログを少しだけ振り返ってみませんか?
そこに、明日の走りを変えるヒントが落ちているはずです。








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