【プロローグ】あなたの”限界”は、本当にそこですか?
「自己ベストを、あと1分縮めたい」
「レース後半、あの忌まわしい失速さえなければ…」
日々のトレーニングを積み重ね、真剣に走るあなただからこそ、ぶつかる”壁”。
あと一歩が届かない、もどかしい感覚 。。。
もしかしたら、その原因は体力や筋力ではなく、あなたの”走り方の常識”そのものにあるのかもしれません。
こんにちは。
僕もあなたと同じように、自分の走りの限界を感じ、何かを変えなければと模索していた一人のランナーのTomoyaです。
この記事でお話しするのは、根性論ではありません。
僕が試行錯誤の末にたどり着いた、地面を力で”踏む”のではなく、氷の上を滑るように”スライド”することで、楽に、そして安定してスピードを維持するという、
少し変わった走法の話です。
もし、あなたが今の自分を少しでも超えたいと願うなら。
この「スライドピッチ走法」という名の、あなたの走りに革命を起こすかもしれない一つの可能性に、少しだけ耳を傾けてみてください。
第1章:僕がたどり着いた一つの答え「スライドピッチ走法」とは?
僕がこの走法を意識し始めたのは、小さなコミュニティ大会への出場を考え始めた頃でした。求めたのは、ただ速いだけでなく、
レースを通して安定してパフォーマンスを発揮できる”再現性”。
そこで、これまでの「地面を踏みしめて進む」という感覚を捨て、
「上体を低く保ち、太ももを支点にして、足を振り子のようにスライドさせる」というイメージに行き着きました。
- 楽にスピードを出す走り方のコツは何ですか?
「スライドピッチ走法」が有効です。
これは、上体を低く保ち、足を高く上げるのではなく地面を滑るようにスライドさせ、速いピッチ(歩数)を刻む走法です。
上下動によるエネルギーロスを最小限に抑え、リラックスした状態で安定したスピードを維持することができます。
第2章:なぜ「スライド」が、あなたを速く、そして楽にするのか?
この走法がもたらすメリットは、僕の体感として非常に明確でした。そして、それは論理的にも説明がつきます。
- ① エネルギー効率の最大化(上下動の抑制)
体を上下に揺らす動きは、前方への推進力にならない、完全なエネルギーロスです。
スライド走法は頭の位置を一定に保つため、その無駄なエネルギー消費を極限まで抑えることができます。
- ② 着地衝撃の軽減(低いスイング軌道)
足を高く振り上げないため、地面への着地衝撃が自然と和らぎます。
これにより、レース後半の足へのダメージ蓄積を大幅に軽減できると感じています。- ③ フォームと呼吸の安定(速いピッチ)
足を素早く回転させる(ピッチを上げる)ことで、体がブレにくく、一定のリズムが生まれます。
このメトロノームのようなリズムが、呼吸の安定にも直結し、心肺への負担を和らげます。
- ④ 過度な力みの解消(脱・前のめり)
体を前に倒して進むのではなく、体の真下で足をさばく意識が強まるため、上半身の余計な力みが抜けます。
リラックスした状態こそ、長距離を走り抜くための鍵です。

第3章:【実践編】スライドピッチ走法 習得3ステップ
「面白そうだ。でも、どうやれば?」 そんなあなたのために、僕が実践した習得ステップをご紹介します。
まずはスピードを求めず、地面スレスレを足が滑っていくような感覚を養います。
ウォーキングや、ごく軽いジョグで「自分は忍者だ」とイメージしながら(笑)、音を立てずに足を運ぶ練習をしてみてください。
膝から下は、ただの振り子。力を抜き、股関節(太ももの付け根)から足を前に送り出す意識を持ちます。
この時、後ろに振り上げた足のつま先が、前足の膝の近くを通るような、コンパクトな軌道をイメージします。
慣れてきたら、推進力を加えます。地面を力強く「蹴る」のではありません。着地した足で、地面を優しく、しかし素早く後ろに「押し出す」イメージ。
これにより、ピッチが自然と上がり、スピードに乗っていきます。
第4章:光と影 – この走法のデメリットと、その克服法
もちろん、万能な走法ではありません。デメリットも正直にお伝えします。
- デメリット:太もも(特に前側)への負荷
常に体を低く支えるため、大腿四頭筋への負荷は確実に増します。僕も、慣れないうちは強い張りを感じました。
- 対策:
これはもう、地道な筋力トレーニングしかありません。スクワットやランジで、負荷に耐えうる強い脚を作ることが、怪我を防ぎ、この走法をマスターするための必須条件です。
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【結論】あなたの走りに”革命”を起こす、一つの可能性
「スライドピッチ走法」が、全ての人にとっての正解だとは思いません。
しかし、もしあなたが今の自分の走りに限界を感じ、何かを変えるきっかけを探しているなら、これは試す価値のある、強力な選択肢の一つです。
面白いと思ったら、次のトレーニングで、ほんの5分だけでも試してみてください。
地面を”踏む”のをやめ、”滑る”感覚を探してみる。
あなたの足元から、新しい世界が広がるかもしれません。
新しい技術を習得するには、それを支えるフィジカルとメンタルが必要です。僕が実践する、日々のトレーニングと考え方も、ぜひ参考にしてください。








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