「最近のシューズは、厚底すぎて自分の足で走っている感覚が薄い…」
「毎日のトレーニングでガシガシ使える、タフで地面を掴める相棒が欲しい」
そんな悩みを抱えるランナーに、自信を持っておすすめしたいシューズがあります。
アシックスのロングセラーモデル、『LYTERACER 6(ライトレーサー6)』です。
こんにちは。Tomoyaです。
私は普段、自身のトレーニングとして毎日9kmのマストランを行っていますが、シューズ選びにはこだわりがあります。
それは「薄底で、地面を掴む感覚があること」。
大会用にはカーボン入りの厚底が主流ですが、
日々の身体作りには、自分の足の力をダイレクトに路面に伝えるシューズこそが最適だと考えています。
今回は、前作『ライトレーサー5』を履き倒した私が、最新作『6』を購入し、
その決定的な進化(違い)について徹底比較レビューします。
単なるモデルチェンジではありません。これは、あなたの走りを見直すための「分析機器」のようなシューズです。
1. そもそも『LYTERACER』とはどんなシューズか?
レビューに入る前に、このシューズの立ち位置を整理しておきましょう。
一言で言えば、「耐久性と軽量性を兼ね備えた、最高のトレーニングパートナー」です。
- コスパ最強: 高性能なのに、財布に優しい価格設定。
- 薄底・軽量: 自分の筋力を使って走る感覚(自走感)が養える。
- デザイン: アシックスのストライプが際立つ、シンプルで硬派なデザイン。
私もこのデザインには惚れ込んでいます。
足を通すだけで「さあ、練習だ」とスイッチが入る、そんな魅力があります。

2. 【比較】前作「5」vs 最新作「6」。見た目でわかる「2つの劇的変化」
それでは、本題のレビューに入ります。
箱を開けて『6』を手にした瞬間、「おっ、変わったな」と感じたポイントが2つありました。
① かかと形状の変更:「谷型」から「山型」へ
最も大きな変更点は、ヒール(かかと)のデザインです。
- 前作(LYTERACER 5): かかと部分にV字の切れ込みがある「谷型」。
- 今作(LYTERACER 6): かかとが丸みを帯びてせり出した「山型(ラウンド形状)」。
前作の『谷型』は、長く使っていると接地箇所が集中するのか、
生地が破れて中のクッション材が見えてしまうことがありました。
今作の『山型』への変更は、耐久性と衝撃分散を狙った進化だと感じます。
▼ 形状によるメリットの違い(筆者分析)
- 谷型(前作): 地面への接地感や安定感は強いが、衝撃吸収性はやや劣る場合がある。
- 山型(今作): かかと着地時の衝撃を分散しやすい。スムーズな重心移動を助ける(ロッカー構造に近い恩恵)。
今作の「山型」は、より長距離のトレーニングや、かかとの消耗が激しいランナーにとって、
嬉しいアップデートと言えるでしょう。

② アウトソールの進化:全面「吸盤(ボッチ)」状へ
もう一つの大きな変化は、靴の裏側(アウトソール)です。
- 前作: 場所によってグリップパターンが異なる(外側は網目など)。
- 今作: 前足部(フォアフット)のグリップが、全て均一な「突起(ボッチ)状」になっている。
見た目の印象として、今作は「どこで着地しても同じようにグリップする」という意思を感じます。

3. 【走行感】走ってわかった「吸盤」のようなグリップ力
実際に足を通し、いつもの9kmコースを走ってみました。 そこで感じたリアルな感覚をお伝えします。
- 吸い付くようなグリップ:
全面に配置されたボッチ状のグリップが、まるで「吸盤」のように路面を捉えます。
どこを踏んでも踏ん張りが効くため、カーブや蹴り出しの力が逃げません。
- 馴染ませる楽しみ:
最初はグリップが強すぎて、人によっては「引っかかる」ような違和感があるかもしれません。
しかし、これは「シューズがまだ新品だから」です。
走るほどに自分の癖に合わせて削れ、最高のフィット感へと育っていく予感があります。

気になった点:重さの感覚
正直に言うと、走り出しは「あれ?前作より少し重い?」と感じました。
足首に少し力みが入る感覚がありました。
しかし、帰宅後にスペックを調べると、重量は約250g(27.0cm目安)と、前作とほぼ同等。
これはおそらく、「シューズの剛性(しっかり感)」が増したことによる感覚的な違いでしょう。
新品特有の硬さがあるため、これから履き込んで馴染ませていく過程で、この重さの感覚は消えていくはずです。
4. 結論:ライトレーサー6は「自分を知る」ためのシューズだ
今回のレビューを通じて、私はこのシューズの本当の価値に気づきました。
それは、「自分の走りの癖を教えてくれる分析ツール」だということです。
- 自分の走りを知りたい人:
全面均一なグリップ(ボッチ)は、削れ方が非常にわかりやすいと思います。
定期的にソールを見ることで、「自分はどこで着地し、どう蹴り出しているか」が一目瞭然になります。
- 自力をつけたい人:
カーボンプレートの反発に頼らず、自分の足で地面を掴み、推進力を生むトレーニングに最適です。
- 部活生〜サブ4ランナー:
毎日の激しい練習に耐えうる耐久性と、足を守るクッション性のバランスが絶妙です。

まとめ:ただの靴ではない。今後の自分のために
『ライトレーサー6』は、履いた瞬間にタイムが縮まる「魔法の靴」ではありません。
しかし、履き込むほどに自分の足に馴染み、
ソールの削れ方を通じて「お前の走りはここが課題だぞ」と教えてくれる「教師のような靴」です。
これから何回も走り、このボッチ状のグリップがどう削れていくのか。
それを確認するのが、今の私の新しい楽しみになっています!
もしあなたが、自分の走りと向き合い、基礎から強くなりたいと願うなら。
この『ライトレーサー6』は、間違いなく最良のパートナーになるはずです。
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