継続中:523日.2025.11.4

【ランニング情報の真偽】失敗しない取捨選択術:“確度×汎用性”で見抜くウソとホント

様々な情報の可視化。その情報過多で自分をもって選択する事を表したイメージ。
目次

【プロローグ】その言葉を語っているのは、誰ですか?

「何を言うかではなく、誰が言うかで全てが変わる」

ランニング中にふと、このありふれた、しかしあまりにも真実な言葉について、僕は考えていました。

箱根駅伝を走ったスター選手が「このサプリは本当に効きます」とSNSに投稿すれば、翌日には店頭からその商品が消える。

一方で、僕のような無名の市民ランナーが、どれだけ熱意を込めて同じことをブログに書いても、ほとんど誰の心にも響かないだろう。

この差は、一体どこから生まれるのか。

そして、僕たちはこの情報が洪水のように押し寄せる世界で、一体何を信じ、どう進むべきなのか

これは、ランニングに限らない、僕たち全員に突きつけられた、答えのない問い。 今日は、その複雑な問題について、僕が走りながらたどり着いた、一つの考えを共有したいと思います。


第1章:なぜ僕たちは「誰が言うか」に、これほど弱いのか

まず認めなければならないのは、僕たちが権威に弱いのは、ある意味で当然だということです。

社長、専門家、成果を上げた人…。

彼らの言葉に価値を感じるのは、僕たちの脳が、複雑な情報を処理するためのエネルギーを節約しようとする、賢い(あるいは、怠惰な)仕組みを持っているからです。

一つ一つの情報の真偽を確かめるより、「あの人が言うなら、きっと正しいだろう」と判断する方が、
圧倒的に楽なのです。

多くの人が「表面しか見ていない」ように見えるのは、この「権威へのショートカット」が、生存戦略としてプログラムされているからに他なりません。

しかし、本当にそれでいいのだろうか。 そのショートカットの先に、あなたの求めるゴールは、本当にあるのだろうか。


第2章:しかし、本質はそこではない。情報の価値を決める「2つのパラメータ」

「誰が言うか」のラベリングを一度剥がして、情報そのものを裸にしてみる。 すると、その価値は、僕が思うに、たった2つのパラメータで測ることができます。

情報過多の中、ランニングでどの情報を信じれば良いですか?

特定の誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、その情報が持つ
①「確度」(発信者の実践と検証に基づいた信頼性)と、
②「汎用性」(それが自分自身にも当てはまる可能性)という2つの軸で冷静に評価することが重要です。

最終的には、あなた自身の目的と体で試しながら”自分だけの答え”を見つける必要があります。

パラメータ①「確度」

その情報が、どれだけの実践と測定、試行錯誤の末に生み出されたものか。発信者の血と汗と涙の結晶であり、その人にとっての真実度です。

パラメータ②「汎用性」

その情報が、どれだけ多くの人に当てはまる、普遍的なものか。あるいは、その人だけの骨格や環境だからこそ成り立った、特殊なものか。

この2つのパラメータを理解すると、世界の見え方は少しだけ変わってきます。


第3章:箱根ランナーの”完璧なフォーム”が、あなたを壊すかもしれない理由

あのスター選手の美しいランニングフォーム。 彼の身体にとっては、まさしく「確度100%」の答えでしょう。

長年の努力の末に見つけ出した、彼だけの黄金律です。

しかし、そのフォームの「汎用性」はどうでしょうか。

彼の身長、体重、骨格、筋力、柔軟性…。
その全てが揃って初めて成立するその動きが、全く異なる身体を持つあなたにも当てはまる保証は、どこにもありません。
むしろ、無理に真似をすれば、怪我に繋がる危険性すらあります。

一方で、僕のような無名のランナーが発信する情報。 その「確度」は、スター選手に比べれば低いかもしれません。 しかし、もしかしたら、

あなたと僕の体格や走力が近ければ、その情報の「汎用性」は、スター選手のそれよりも、遥かに高いかもしれないのです。


自分自身のコンパスを使って分岐のある道を選択し進んでいくイメージ。
自分自身のコンパスを使って分岐のある道を選択し進んでいくイメージ。

【結論】羅針盤は、あなたの”外”にはない。答えは、あなたの足元にある。

僕が本当に伝えたいことは、これです。

あなたが探し求めるべき”答え”は、他の誰かの言葉の中にはありません。
それは、常にあなたの中にあります。

どんなに素晴らしい情報も、どんなに権威のある人の言葉も、あなたにとっては「参考書」の一つに過ぎない。 その中から、自分の目的(どうなりたいのか?)に照らし合わせて、どれを試してみるかを選択する。 そして、自分の体と対話しながら、

自分だけの答えを、一歩一歩、見つけていく。

僕のこのブログで書いていることでさえも、絶対に鵜呑みにしないでください。 僕にとっての「確度の高い」情報が、あなたにとってそうであるとは限らないのですから。

僕自身、今もこうして情報を探し回り、誰かの言葉に心を揺さぶられ、道に迷うことがあります。

だからこそ、この記事を書き、自分自身に強く言い聞かせているのです。

「探し回るな。自分の足元を見ろ。答えは、そこにある」と。

僕の試行錯誤の記録

僕が自分自身と対話しながら見つけてきた「参考情報」は、ここにあります。あなたの”答え”を見つけるための、ヒントの一つとして、もしよければ活用してください。


様々な情報の可視化。その情報過多で自分をもって選択する事を表したイメージ。

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