継続中:478日.2025.9.20

【僕の失敗談】ランニング初心者が”絶対に”やってはいけない、たった一つのこと

ランニング後に全力で走った事により足を痛めてしまったランナーのイメージ。
目次

【プロローグ】やる気に満ちている、素晴らしいあなたへ

「今日からランニングを始めるぞ!」 「目標はまず5km。絶対に走り切ってやる!」

新しいシューズに足を通し、希望に満ちて玄関のドアを開ける。 その素晴らしい情熱と、高い志を、僕は心から尊敬し、応援します。

しかし、あえて言わせてください。

そのやる気が、あなたを最短で挫折させ、二度と走りたくない体にしてしまう”最大の罠”になるかもしれない、ということを。

Tomoya

こんにちは。かつて、その罠に見事にハマり、心も体もボロボロになったランナーのTomoyaです。

これは、僕が数々の失敗の果てにたどり着いた、過去の自分と、そして今のあなたに贈る、最も重要なたった一つのお願いです。

あなたのランニングライフが、苦痛ではなく、一生モノの喜びに変わるために。


第1章:僕が経験した「全力ラン」の、あまりにも惨めな結末

ランニングを始めたばかりの頃の僕は、典型的な「やる気先行型」でした。

「決めた距離は、絶対に全力で走るべきだ」と信じて疑わなかった。

その結果、どうなったか。

ある日は、無理なペースで心臓が悲鳴を上げ、呼吸ができなくなり、目の前が真っ暗になる酸欠状態に。
またある日は、痛む足を無視して走り続けた結果、歩くことすら困難な怪我を負い、情けない足取りで家に帰る羽目に。

体は悲鳴を上げ、心は「どうして自分はこんなこともできないんだ」と折れていく。

ランニングは「楽しい趣味」から、ただの「苦行」に変わりました。

僕は、あなたに絶対にこんな思いをしてほしくない。

そして、この僕の失敗が、決して特別なことではなかったことを、今から証明します。


ランニング後に全力で走った事により呼吸がきつくなり酸欠状態のイメージ。
ランニング後に全力で走った事により呼吸がきつくなり酸欠状態のイメージ。

第2章:これは経験談だけじゃない。科学が証明する「頑張りすぎ」の5つのリスク

「全力で走る」という行為は、あなたが思う以上に、心と体に深刻なダメージを与えます。これは僕個人の感想ではなく、多くの科学的研究がその危険性を明らかにしています。

全力ランが引き起こす5つの悲劇
① 心が折れる(継続性の低下)

苦しいだけの運動は、脳が「不快」と判断し、継続する意欲を奪います。楽しいからこそ、人は続けられるのです。

②必ず、どこか痛める(傷害リスク)

初心者の体が、いきなりの全力疾走の衝撃に耐えられるはずがありません。急激な負荷は、シンスプリントや靭帯炎など、ランニング障害の最大の原因です。

③ 逆に、病弱になる(免疫力の低下)

全力疾走のような高強度の運動の直後は、体は一時的に免疫力が低下し、風邪などを引きやすくなってしまいます。

④ 命を危険に晒す(心血管リスク)

極めて稀ですが、運動習慣のない人がいきなり激しい運動をすると、心筋梗塞などのリスクを一時的に高めることが報告されています。

⑤ 成長が止まる(パフォーマンスの停滞)

意外かもしれませんが、持久力は「楽なペースでの長時間の走り」が土台となって向上します。全力走ばかりでは回復が追いつかず、結果的に成長を妨げてしまうのです。


第3章:では、どう走るのが正解か?「賢い初心者」になるための走り方

ここまで危険性を煽るようなことばかり言って、申し訳ありません。 では、どうすれば安全に、そして効果的に走り始めることができるのか。

その答えは、「全力で走り切る」のではなく、「力をコントロールする」ことにあります。

僕が今、実践している走り方はこうです。

スタートは「緊張感」をもって、ゆっくりと。

最初は「遅すぎるかな?」と感じるくらい、おしゃべりができるペースで走り始め、徐々に体を温めていきます。

体の声を聞き、リズムが掴めてきたら「小さく挑戦」する。

コースの後半、少しだけペースを上げてみます。すると、足が熱くなり、呼吸が少し荒くなる感覚があるはずです。

その体の反応を感じながら、またペースを落とし「クールダウン」させる。

「挑戦」と「鎮静」を走りながら繰り返す。この力のコントロール感覚こそが、あなたのランニングスキルを飛躍的に向上させます。

走り終わった後、「ああ、疲れたけど、まだ少し余裕があるな」と感じられれば、

それは最高のトレーニングができた証拠です。


【最終章】ランニングは”短距離走”ではなく、”長距離走”

教訓を守ったことで一生モノの趣味となり楽しんでいる年寄りランナー。
教訓を守ったことで一生モノの趣味となり楽しんでいる年寄りランナー。

僕があなたに伝えたい、たった一つのルール。それは、

「決めた距離や時間を、”全力”で走らないでください」

ランニングは、100m走のような短距離走ではありません。 あなたのこれからの人生と並走していく、終わりのない長距離走です。 今日頑張りすぎて明日走れなくなるのは、あまりにもったいない。

長い目で見て、焦らず、無理のない範囲で、少しずつ。

その賢明な一歩が、ランニングをあなたの一生の趣味に変えてくれるはずです。

安全なスタートを切る準備
ランニング後に全力で走った事により足を痛めてしまったランナーのイメージ。

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この記事を書いた人

私は、3年間継続的にランニングをしています。
以前は運動嫌いの会社員。数々の怪我と挫折を乗り越え、現在は「連続400日以上、毎日走る人」に。速さより「継続」を重視し、自身の体験から得たリアルな知識だけを発信しています。あなたのランニングが、もっと楽に、もっと楽しくなるヒントを届けます。

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