【ビジネスパーソン向け】運動で生産性を上げる方法｜ランニングを習慣化するタイムブロッキング術と科学的効果

2025年9月13日

【プロローグ】「運動する時間がない」は、本当か？

「運動は、ビジネスの生産性を上げる」 YouTubeやSNSで、そんな言葉を見ない日はない。

しかし、分厚いスケジュール帳と鳴り止まない通知に追われるあなたは、こう思うだろう。

「理想論だ。そもそも、そんな時間はない」「仕事で一日中歩き回っている。それで十分だ」

その気持ち、痛いほど分かります。だからこそ、僕はあえて問いたい。

もし、運動が”時間を消費する活動”ではなく、”使える時間を創り出すための投資”だとしたら？

Tomoya

こんにちは。かつてはあなたと同じように「時間がない」と言い訳を探しては運動から逃げていた、一人のランナーのTomoyaです。

この記事でお伝えするのは、「意志を強く持て」という精神論ではありません。

あなたの有限な時間を科学的に管理し、最小の努力で最大の成果（リターン）を生み出すための、極めて具体的な戦略の話です。

「時間がある時に運動しよう」この考え方こそが、あなたが運動を始められない最大の原因です。

なぜなら、現代のビジネスパーソンに「何もない、余った時間」など、永久に訪れないから。

そして、人間の意志力は、一日の終わりにはスマホのバッテリーのように消耗しきっているからです。

忙しいビジネスパーソンが運動を習慣にする最も効果的な方法は？: 「タイムブロッキング」を活用し、運動時間を”仕事のアポイント”としてスケジュールに強制的に組み込むことです。

「タイムブロッキング」とは、特定のタスクを特定の時間に割り当てる、シンプルな時間管理術です。
これを、運動に応用します。

「朝7:00-7:30 ランニング」 「水曜 19:00-20:00 ジム」

このように、まるで最重要クライアントとの会議のように、あなたのスケジュール帳に”運動のアポイント”を入れてしまうのです。

なぜこれが効くのか？

MITやハーバード大学の研究によれば、このように具体的な時間と場所を決めた「実行意図」を持つだけで、目標達成率は2〜3倍に跳ね上がることが分かっています。

曖昧な「いつかやろう」を、強制力のある「確定した予定」に変えるのです。

僕自身、この方法を実践してから、頭の中が劇的に変わりました。

「確保した時間を無駄にしたくない」という気持ちが働き、ごちゃごちゃだった思考がスッキリ整理され、仕事への集中力も増したのです。

数ある運動の中で、なぜ僕があなたにランニングを勧めるのか？

それは、ランニングが多忙なビジネスパーソンにとって、最も”柔軟性”が高く、実践しやすい運動だからです。

あなたがスケジュールに確保した「30分のランニング」。

その投資が、どれほど巨大なリターンを生み出すか、ご存知でしょうか。

脳が縮むリスク vs 脳が育つリターン: ハーバード大学の研究では、定期的な有酸素運動が記憶を司る「海馬」の容積を増加させることを発見。走ることは、文字通りあなたの脳を育てます。
決断力が鈍るリスク vs 実行機能が向上するリターン: 週150分の有酸素運動は、意思決定や計画立案能力といった「実行機能」を向上させます（ブリティッシュコロンビア大学）。複雑な問題解決能力に直結します。
疲労困憊のリスク vs エネルギーが湧き出るリターン: 驚くべきことに、中程度の運動は疲労感を65%も減少させ、エネルギーレベルを20%向上させることが分かっています（ジョージア大学）。疲れているからこそ、走るべきなのです。
アイデアが枯渇するリスク vs 創造性が爆発するリターン: スタンフォード大学の研究では、ランニング中に創造的思考が平均60%も向上することが発見されました。行き詰まった企画のブレークスルーは、会議室ではなく、アスファルトの上にあるかもしれません。