【プロローグ】その”辛いランニング”、あなたのせいではありません。
「ランニングは、辛くてきついもの」 「いつまで経っても、楽にならない…」
もし、あなたがそう感じているなら、少しだけ立ち止まって、僕の話を聞いてください。
その辛さの原因は、あなたの体力不足や根性の問題だけではないかもしれません。
もしかしたら、全ての答えは、あなたの”普段の歩き方”に隠されているとしたら…?

こんにちは。かつては間違ったフォームで走り、ただ辛いだけのランニングを繰り返していた僕が、「ある気づき」をきっかけに、楽に走る楽しさを知った、ランナーのTomoyaです。
その気づきとは、「走ることは、歩くことの延長線上にある」ということ。
そして、ランニングの練習は、シューズを履いて走り出すずっと前から、日常生活の中で始まっている、ということです。
この記事では、あなたのランニングを「苦行」から「快感」へ変える、科学的根拠に基づいた「正しい歩き方」の秘訣をお伝えします。
第1章:なぜ「歩き方」が、あなたの走りを変えるのか?
「歩きと走りじゃ、全然違うでしょ?」 そう思う気持ちも分かります。
しかし、多くの点で、楽で効率的な走り方を支える”体の使い方”の基本は、正しい歩き方と共通しています。
良い姿勢で歩く習慣がつけば、体の軸が安定し、無駄な力みが抜けます。
その「正しい体の使い方」の土台ができた上で走り始めれば、ランニングフォームの習得は驚くほどスムーズになるのです。
科学的にも、歩行中の意識付けがランニングフォームに良い影響を与える可能性は示唆されています。
さあ、あなたの日常を、最高のランニングトレーニングに変えていきましょう!


第2章:あなたの走りを劇的に変える「魔法の歩き方」4つのポイント
今日、家から駅まで歩く時。会社の廊下を歩く時。
ぜひ、この4つのポイントを、ほんの少しだけ意識してみてください。
ポイント①【上半身】肩の力を抜き、空気をスッと切るように
多くの人が、無意識のうちに肩に力が入り、猫背気味になっています。
- 意識すること: 肩の力をストンと抜き、リラックス。あごを軽く引いて、視線はまっすぐ前へ。
肩の力みを減らし、自然な腕振りをすることは、ランニング時のエネルギー消費を抑えることが研究で分かっています。無理に胸を張る(肩甲骨を寄せすぎる)と呼吸が浅くなるので、
科学的根拠
あくまで「リラックス」が鍵です。
ポイント②【骨盤】お尻の筋肉で、ブレない”土台”を作る
骨盤が左右にグラグラと揺れる歩き方は、エネルギーの無駄遣い。膝への負担も大きくなります。
- 意識すること: 歩き出す時、お尻の筋肉(特に横側)をキュッと使う意識を持つ。骨盤が左右にブレるのを抑えるイメージです。
ランナーの膝の痛みの多くは、お尻の筋肉(臀筋群)がうまく使えず、骨盤が不安定になることが原因とされています。
科学的根拠
歩行時からお尻を使う意識を持つことは、ランニング時の膝の安定に繋がります。
ポイント③【ふともも・膝】膝とつま先は、まっすぐ前へ
これは非常に重要なポイントです。膝が内側に入ったり、つま先が外側を向いたりする「ねじれ」は、怪我の大きな原因になります。
- 意識すること: 膝のお皿と、足の人差し指が、常に進行方向をまっすぐ向いているかチェック。
僕も以前は「少し内股を意識」と考えていましたが、これは誤解を招きやすい表現でした。
科学的根拠と注意点
科学的には、膝が内側に入る動き(ニーイン:knee in)は膝の痛みの典型的な原因とされており、一般的に推奨されません。 目指すべきは、あくまで「まっすぐ(中立)」です。
ポイント④【足の裏】地面を”蹴る”のではなく、”軽く引く”
力強く地面を蹴って進もうとすると、ブレーキがかかり、ふくらはぎにも負担がかかります。
- 意識すること: 足が地面に着く瞬間に、体を前に進めるのを助けるように、地面を「軽く後ろに引く」イメージを持つ。
この動きは、着地時のブレーキを減らし、スムーズな前方への推進を助けることが分かっています。結果的に、足への負担が少ない、効率的な走りに繋がっていきます。
科学的根拠


【最終章】ランニングは「特別な運動」ではなく「日常の延長」にある
いかがでしたか? これら4つのポイントを、いきなり全て完璧にこなす必要はありません。
まずは一つだけでいい。 今日、あなたが歩く時間の中で、ほんの少しだけ意識を向けてみてください。
「あ、今、肩に力が入ってたな」 「お尻、使えてるかな?」
その小さな気づきの積み重ねが、あなたの体の使い方を無意識のうちに変えていきます。 そして、その変化は、あなたがランニングシューズを履いた時に、「あれ、いつもより体が軽いかも…?」という、確かな実感となって現れるはずです。
正しい歩き方という土台があれば、ランニングはもっと楽に、もっと楽しくなる。 あなたの日常が、最高のトレーニングパートナーなのです。
歩き方でランニングの土台ができたら、次はいよいよ実践です。
あなたのライフスタイルに合った、最高のランニングを見つけましょう。




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