数値で見れば、きっとまだ十分に暑い。ニュースの気温は相変わらずの高止まり。それでも、体感は大きく変わった——そんな不思議を抱えています。これは自分の取り組みの積み重ねが効いているのか、それとも全国的に“季節の揺らぎ”が訪れているのか。
答えは分からないけれど、確かに今の私は、夏に対して前よりも優しくなれている。
なぜ体感が変わったのか(仮説メモ)
- 風と香りの変化:夕方の風が軽くなり、土と草の匂いが戻ってきた
- 時間帯のシフト:外に出るのが朝・夕中心になり、体が息をつけている
- 体の整い:水分と塩分、睡眠リズムが少しまともになった
- 比較のリセット:極端な猛暑をくぐった後の「普通」が、心地よく感じられる
今の夏を、あなたはどう捉えていますか?
同じ空の下でも、感じ方は人の数だけ違う。その違いこそ、季節の面白さであり、自分の内側に広がる「未開の地」なのだと思います。日本に住んでいながら、まだ訪れていない風の通り道や、時間帯という地形が、心の中にいくつも残っている。
外に出て、何か夏っぽいことをしたくなる。全力で遊べる友達がいるなら、なおさら楽しい。思いつくままに、ささやかな「夏の行き先」を書き留めておく。
- 夕暮れの川沿いを30分だけ散歩する
- 気になっていた店でかき氷を一杯
- コンビニ花火をひと袋、近所の公園で静かに
- 朝の神社にお参りして、鈴の音を聞く
- ベランダでミントをちぎって、冷たいお茶に落とす
- 友達に一言、「夕方、風を拾いに行かない?」と誘ってみる
夏は、場所だけじゃなく「時間」そのものが旅先になる季節。
午後四時の影、夕立前の匂い、夜更けの路地の静けさ。
地図に載らない小さな未開の地へ、今の私の足は自然と向いていく。
8月31日。数値は同じでも、今日の夏は優しい。明日はまた違う顔を見せるのだろうか。そんなことを思いながら、もう少し、この季節に身を委ねてみたい。

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