旅行計画を立てる時、あなたはシューズをパッキングしますか?
スーツケースを広げ、旅の荷物を詰めていく、あの心躍る時間。 Tシャツ、ガイドブック、充電器…。
では、一つ質問です。 あなたはそこに、ランニングシューズとウェアを加えますか?
多くの人が「旅行中くらいは休もう」「荷物になるし…」と、NOと答えるかもしれません。
しかし僕は、迷わずYESと答えます。
それは、僕が自分自身と交わした、たった一つのシンプルな約束を守るため。
そして何より、観光客が誰もいない街で、その土地の本当の顔に触れるという、最高の宝物が待っていることを知っているからです。
街が寝静まった深夜0時。 僕の、もう一つの旅が始まります。
第1章:僕の旅ランスタイル – なぜ「深夜0時」にミッションを開始するのか
僕が旅先で走る時間は、決まって深夜0時を過ぎてから。 友人や家族と来ていても、彼らが眠りについた後、僕は静かに部屋を抜け出します。
これには、2つの明確な理由があります。
- 同行者に一切迷惑をかけない:
-
旅のスケジュールに影響を与えることなく、自分だけの時間を確保できる。
※事前にランニングする事は伝えましょう。
- 街が自分だけのものになる:
-
日中の喧騒が嘘のように消え、走りやすく、そして何より、その街の静かな素顔と向き合える。
旅行の振り返りを行ったり次の日のイメージをすることができます。
このミッションを遂行するためには、周到な準備が欠かせません。
第2章:ミッションコンプリートのための「完璧準備マニュアル」
僕の準備は、常に「ランニング中」と「ランニング後」の2つの軸で考えられています。
旅に出る前、あるいはホテルの部屋で、僕は必ず相棒のアプリ『キョリ測』を開きます。
マップと連携し、走りたいルートの距離を事前に正確に把握できる神アプリです。これで、見知らぬ土地でも迷うことなく、計画通りのランを実行できます。
※アプリストアに飛びます。
こちらでも「キョリ測」をおすすめしています。

旅の荷物は、軽さが命。ウェアは「軽量・圧縮可能・速乾性」の三拍子が揃ったものだけを厳選。そして最大のポイントは、移動中からランニングシューズを履いていくこと。これで荷物が一つ減り、フットワークも軽くなります。
- 軽量・速乾性のウェア上下
- ランニングシューズ(履いていく)
- 計測用の時計(スマートウォッチなど)
- 洗濯ネット兼用の袋
- スマートフォン
ウェアについてはこちらの記事も参考にしてください。

走り終えた後も、ミッションは終わりません。「スムーズに、無駄なく」が鉄則。
シャワーを浴びたら、ウェアはすぐにコインランドリーへ。
洗濯の待ち時間に、明日の計画を立てたり、仮眠を取ったりする。この、すべてが噛み合った時の達成感も、僕が旅ランを好きな理由の一つです。
第3章:これぞ旅ランの醍醐味 – 誰もいない観光地を、独り占めする
さて、準備が完璧なら、あとは最高の時間を楽しむだけ。
僕の旅ランの最大の楽しみ、それは「深夜の観光地で、作品を撮ること」です。
日中は何時間も並ばなければ見られない場所も、写真を一枚撮るのに一苦労するような名所も、深夜になれば、まるで自分のためだけに用意されたプライベート空間に変わります。

夜中に写真撮っても、暗くて意味なくない?



それが、今のiPhoneのナイトモードをなめてはいけない。
驚くほど綺麗に、幻想的な一枚が撮れるんだ。日中とは全く違う、その場所の”夜の顔”を記録できるんだよ。


日中の賑わいを知っているからこそ、夜の静寂がより一層心地よく、贅沢に感じられる。 このギャップこそ、旅先でしか味わえない最高のスパイスです。
安全に最高の体験をするための、たった一つのルール
この特別な体験は、絶対的な安全の上でしか成り立ちません。 これだけは、必ず守ってください。
ルール:見知らぬ土地の暗闇を、決して侮らないこと。
いつもの走り慣れた道とは違います。暗すぎて足元が見えない場所、思わぬ段差や障害物が潜んでいる可能性も。
必ず、街灯のある明るい道沿いをコースに選び、常に周囲への警戒を怠らないでください。
【エピローグ】あなたの旅に、新しい1ページを
旅行とは、非日常を味わうこと。 ならば、その土地の「昼の顔」と「夜の顔」、両方を知ってこそ、本当の旅をしたと言えるのではないでしょうか。
家族や友人、恋人に迷惑をかけない範囲で、ほんの30分だけ。 シューズを履いて外に飛び出してみる。
その土地の空気を肌で感じ、自分の足で大地を踏みしめる感覚は、きっとあなたの旅に「地に足のついた実感」という、新しい1ページを加えてくれるはずです。
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