継続中:444日.2025.8.17

8.21:朝ランが教えてくれた「匂いの記憶」—9時に走った日、初心を思い出す

私の日々の日記を表すための固定画像。 ピクセル画像でランナーを表している。

いつもは6時台に走る朝ランを、今日はたまたま9時台に。


少しの時間帯の違いが、まるで別の季節に迷い込んだかのような空気感を連れてきました。懐かしい匂いと記憶がそっと胸の奥をたたく。

その瞬間の気づきと、そこから生まれた小さな哲学のメモです。

6時台から9時台へー

空気は同じで、景色は違う 6時台の空気は、肌にひんやり、澄んだラインが引かれている感じがします。
一方で9時台は、日差しが起きて輝きを放ちだす。
ムシムシとした厚みの中に、いろんな匂いが混じり合って流れてくる。時間帯がわずかにずれるだけで、世界の輪郭が変わるのを体で知りました。

匂いが呼び戻す記憶と、思い出の手ざわり

走り終わりに大きく呼吸をすると、木々の青い匂い、家屋の塗料の匂い、草や土の湿った匂いが、ところどころから立ちのぼってきました。

あなたも昔、部活動で運動したあと、精一杯呼吸していませんでしたか?

汗の塩味、夏の白い日差し、あの独特のムシムシ感。今日の匂いは、あの頃の空気と微かに一致し、思い出の扉が音もなく開くのを感じました。
年を重ねても、この空気を「感じられる」ことが嬉しい。匂いは、記憶の鍵だと改めて思います。

忘れているのではなく、眠っているだけ—

記憶の哲学

認識としては忘れていることも、記憶のどこかに眠っている。ふとした匂いが、静かに呼び名を囁く(ささやく)まで。記憶は消えない。

ただ、出番を待っている。

そう気づくと、過去は「戻らない」ものから、「折に触れて戻ってきてくれる」ものへ変わります。匂いは、その橋渡し。

初心忘れるべからず—

今の自分に刻む記録を 今日の空気感は、あの頃の自分よりも「今の方が良い」と言える記憶を作ろう、と背筋を伸ばさせてくれました。

初心忘れるべからず1

何のために走るのか、なぜ朝を選ぶのか。目的を澄ませて、一歩ずつ積み重ねていく。その繰り返しが、未来の自分の支えになるはず。

未来への手紙—

10年、20年先の朝へ 願わくは、10年後、20年後のある朝、また走りながら今日の気持ちを思い出せますように。そのときは今日よりも少しだけ凛2として、また新しい初心を胸に刻めますように。
時間帯が少し違うだけで世界が変わるなら、今の一歩もまた、未来の世界をそっと変えてくれるはずです。

  1. 物事を始めた時の謙虚で真剣な気持ちや最初の志を忘れてはいけない ↩︎
  2. 引き締まっていて威厳がある」や「きりっとしていて頼もしい」 ↩︎
私の日々の日記を表すための固定画像。 ピクセル画像でランナーを表している。

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この記事を書いた人

私は、3年間継続的にランニングをしています。
以前は運動嫌いの会社員。数々の怪我と挫折を乗り越え、現在は「連続400日以上、毎日走る人」に。速さより「継続」を重視し、自身の体験から得たリアルな知識だけを発信しています。あなたのランニングが、もっと楽に、もっと楽しくなるヒントを届けます。

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