「間違ったシューズは、あなたのランニングライフを地獄に変えます」
いきなり厳しい言葉ですみません。 でも、これは脅しでも何でもなく、僕が3年間で身をもって体験した、紛れもない事実です。
ランニングを始めたい、あるいは始めたばかりのあなたは、今、希望に満ちているかもしれません。 しかし、その足元に潜む「たった一つの間違い」が、あなたのそのポジティブな気持ちを“痛みと挫折”そして「やっぱり自分は何をやってもダメだ」という自己嫌悪に変えてしまう可能性があるのです。
この記事では、僕が過去に体験した「シューズ選びの失敗が招いた3つの地獄」と、その絶望の淵から見つけ出した「怪我をしない靴に求める、たった3つの条件」について、僕の物語として全てをお話しします。
この記事を読み終える頃には、あなたはもう、シューズ選びで迷うことはありません。 あなたのランニングライフを守り、未来へと導いてくれる「最高の相棒」を見つけることができるはずです。
僕が体験した「シューズ選び3つの地獄」

地獄その1:靴裏ツルツル打撲事件
あれは、走り始めて数ヶ月経った雨の日でした。 「少し古いけど、まだ履けるだろう」と、靴裏のグリップがすり減ってツルツルになった運動靴で走り出したのが間違いの始まり。
案の定、濡れて少々段差のある横断歩道を前に踏み込んだ瞬間、足が滑り、体が横に流され、短く丸いコンクリートの支柱に脛(すね)を強打して転倒しました。
アドレナリンで何とか走り切ったものの、ダウン中から襲ってきた激痛。結局、完治まで地獄のような2週間を過ごすことになりました。グリップのない靴は、もはや靴ですらない。僕は身をもってそれを知ったのです。
地獄その2:厚底シューズ過呼吸事件
「厚底は楽に速く走れる」という噂を信じ、流行りの厚底シューズを試した時のことです。 確かに、走り出しは魔法の絨毯のようでした。軽く走っているのに、ぐんぐん前に進む。しかし、すぐに異変が起きました。
脚の進むスピードに、僕の心肺機能が全く追いついてこないのです。 呼吸は荒くなり、過呼吸気味に。脚だけが前に進み、体が後ろから無理やり引っ張られるような、今まで感じたことのない気持ち悪さに襲われました。自分のレベルに合わない高性能シューズは、時に「凶器」になるのだと痛感した出来事です。
地獄その3:靴紐長すぎずっこけ事件
ある日、靴紐が切れたので、家にあった適当な長い靴紐に付け替えて走りに行きました。 走っている最中、突然、足がロックされたかのように動かなくなり、僕はアスファルトに叩きつけられました。長い靴紐の先端が、逆の足に引っかかったのです。
幸い擦り傷と打撲で済みましたが、もし車道だったら、もし階段だったら…と考えると、今でもゾッとします。
僕が犯した、初心者の靴選びにおける最大の過ち
僕が犯した靴選びによるおける過ちを紹介します。
始める前にこれを見て参考になると幸いです。
1.駅伝ランナーが履いてるからの視点
ランナーが履いていたり、駅伝に出ている選手が履いているような靴は、”TVでも取り上げられたり”・”かっこいい”ので、ものすごく話題になりやすいです。しかしそこにはいくつもの問題があります。
・特殊な練習をしている駅伝ランナーと一般ランナーの身体の違い。
・スピード重視で跳ねるようなクッション性である事(高反発)。
・体全体を使うので疲労度が高い。など
話題だから、形から入りたいからの視点はとても危険です。
当時は、厚底ブームが来ていて数々のランナーが記録を塗り替えたりとニュースでも取り上げられていたので僕も憧れていました。
しかし一般ランナーには、負荷が大きすぎるを実感しました。。。
継続する事で自分自身の体の理解力や力が付いてきて厚底に挑戦する目標は、すごく良いと思いますがはじめにこの視点から入るのは、危険だと思いました。
2.とりあえず家にある靴でいいかの視点
基本的にランニングは、靴があれば始められますがここだけは確認しておいてほしいです。
それは、靴の裏のグリップ!!
ここだけは僕と同じ過ちを犯さないように確認する最重要ポイントです!
先ほどの失敗談からもあるようにグリップはランナーの命綱です。ここがすり減ってつるつるの状態の場合は、シューズを買ってスタートするのが賢明な判断と言えます!
靴が汚れている→洗えばいい。少し重い→後からでも対応できる。古い靴→後からでも対応できる。しかしグリップだけは命に関わるくらい大事なのでここは、始める前に確認してください。お願いします。
3.なんでもいいかの視点
靴は靴でもスニーカーやファッション系の靴は当たり前ですが避けてください。
ここだけの話、僕はファッション系の靴でランニングしたことがあります。。。
その時は、旅行で運動靴を持っていくのを忘れてしまった時に仕方なく行いました。
「そこまでするの?(笑)」と感じると思いますが僕は、狂っていました。
意外と走る事は出来ますが重みもあって疲れますし、当然ですが靴も汚れるししわもできます。
運動靴も種類がありエントリーモデルからトレイルラン用などの特殊な靴も存在するので買う場合もどの用途のものかを確認してから購入してください。
基本的に普及しているのは、エントリーモデルなどの汎用性があるものなので安心してください。
そしてスニーカー等しかない場合は、絶対に運動靴を揃えてから始めるのをおススメします。
僕が「怪我をしない靴」に求めるようになった、たった3つの条件

数々の失敗の末に僕がたどり着いた、あなたに心から伝えたいシューズ選びの基準は、以下の3つだけです。
これは、僕の条件なので必ずしも「こうすべき!」ではない事に注意してください。あなたの条件に合った靴が見つかるように参考になると幸いです。
条件①:地面と対話できる「適度な薄さ」と「軽さ」
僕は「素足で走る」のが最も自然な状態だと考えています。だからこそ、シューズはできるだけ軽く、存在感がないものが理想です。
特に、ソール(靴底)が適度に薄いことは重要です。なぜなら、地面の感覚が足裏に伝わることで、「今、足のどの部分を使って地面を押しているか」を繊細に感じ取ることができるからです。この「地面との対話」こそが、自分のフォームを理解し、改善していくための第一歩になります。
条件②:命を守る「信頼できるグリップ」
先の失敗談でお話しした通り、グリップはあなたの安全を守る生命線です。雨の日でも、少し荒れた道でも、滑る心配なく地面をしっかり掴んでくれる。この安心感が、あなたの走りをより積極的で、楽しいものに変えてくれます。
また、グリップのすり減り方は、あなたの走り方の癖を教えてくれる「診断書」にもなります。
条件③:快適を持続させる「呼吸する素材(メッシュ)」
走っていると、足は驚くほど熱を持ち、蒸れます。この不快な熱は、足だけでなく、体全体の疲労感や集中力の低下に繋がります。
通気性の良いメッシュ素材のシューズは、この熱を効率的に外に逃がしてくれます。常に足を快適な状態に保つこと。これが、長く、楽に走り続けるための隠れた重要ポイントです。
補足:靴紐と靴下という、最高の脇役たち
最高のシューズも、脇役がダメでは台無しです。
靴下: 正直、最初は一般的な靴下で十分です。ただ、僕は指で地面を掴む感覚が好きなので、5本指ソックスを愛用しています。これも、あなたの「好み」を見つけていく楽しみの一つです。
靴紐: 走る前に「蝶々結びを2回する」だけで、途中でほどけるストレスから解放されます。僕も、先のずっこけ事件以来、必ず実践しています。
結論:この3つの条件を満たす「最初の一足」はこれだ
では、この3つの厳しい条件をクリアし、3年前の無気力だった僕に心から勧めたいシューズは何か?
それは、以下の3つを厳選して紹介します!!
これらは僕が挙げた「条件①:地面との対話」を可能にする絶妙なソール感覚と、「条件②:信頼できるグリップ」を両立しています。初心者が陥りがちな「厚底すぎる」罠にはまらず、自分の足で走る感覚を養うのに最適です。
3つのそれぞれの特徴を僕の条件と照らし合わせてPRしていきます!



【推薦シューズNo.1:New Balance FuelCell 5280 v2 ユニセックス(男女)】
この一足を持っていたら「満足感間違いなし!」です!
「条件①:地面との対話」:薄底カーボンプレート内蔵で、瞬発的な推進力を発揮し超軽量設計(150g前後)であるのでまるで靴を履いていないかのような気分になり身軽さを体感できます!
「条件②:信頼できるグリップ」:前足部に特殊ラバー「ダイナライド」を搭載し、グリップ力が非常に高いのが蹴りだしの時に地面を捉えて進められるのがポイントです!
FuelCell 5280 v2は約20,000円と高価ですが、他社のトップレースモデル(3~4万円台)に比べると比較的手の届く価格で、トップレベルの推進力・軽量性を得られるため、非常にコストパフォーマンスが良いといえます。
しかし始めたてだと負荷とスピード感が高めであるのでマラソンや週一回・月一回のご褒美などの大事な時の一足として使うをおススメします。
それでも機能もデザインも最高の一足には間違いないです!
【推薦シューズNo.2:ASICS Magic Speed 4 】
こちらも僕の条件を大きく満たす魅力的な一足です!
「条件①:地面との対話」:適度なクッション性がありカーボンプレート搭載だが安定性・耐久性が高く、初心者~中級者にも扱いやすい。重量も(200g~250g)と軽量で且つ反発力もあるので地面を捉えつつスムーズな進みを体感してくれます。
「条件②:信頼できるグリップ」:ASICSGRIPアウトソールで濡れた路面でも優れたグリップ力。
さらにエンジニアードメッシュで通気性◎、デザインも豊富なので自分の好きな選択ができるのも大きい。
このシューズは、毎日やマラソン等のイベントで使うのに十分すぎる網羅性がありこれから始めたい人には本当におススメしたい一足です!僕もこのシューズから始めていたら変えずにリピートしていたと思います。
またコストパフォーマンスも高く現在は、1万円前半で買うことができるのもプラス要素の一つです。
※2025.7現在調べ
【推薦シューズNo.3:Nike Zoom Rival Fly 4 ユニセックス(男女)】
こちらは、エントリーモデルとしてベストでとりあえず始めてみたいけどコストかけたくない人に向けて最適な一足です!
「条件①:地面との対話」:前足部Air Zoomユニット+Cushlonミッドソールで適度なクッションと薄底感を両立しているので柔らかいフォームと弾むような履き心地を体感でき地面の蹴りだしもスムーズに切る事ができます。また250g前後の軽量且つメッシュ素材で通気性も抜群です。
「条件②:信頼できるグリップ」:アウトソールのグリップが改良され、雨天や舗装路でも安定した走行が可能。
カラーバリエーションが豊富で、価格以上の魅力があります。
機能・デザイン・価格全てに申し分なく備えており最適な一足と言えます!
まとめ:最高のシューズは、あなたを未来へ運ぶ
良いシューズは、単なる道具ではありません。 それは、あなたを怪我から守り、走る楽しさを教え、そして「継続するランナー」へと変えてくれる、未来への投資であり、最高の相棒です。
この記事が、あなたの最高の相棒探しの助けになれば、これほど嬉しいことはありません。 さあ、最初の一足を手に入れて、昨日とは違う景色を見に行きましょう。

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